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マンガクロスで連載中の「先生、あたし誰にも言いません」は、女子高が舞台。
教師と生徒の複雑な恋愛模様とそれぞれが抱える表と裏の顔を描く、大人向けの作品です。
たくさんの女子高生の中に、若い男の先生がひとり。
というだけで、なぜかモテちゃうんですよね。
思わせぶりなタイトルが気になる、藤尾あい先生の最新作のあらすじとネタバレをご紹介します。
「先生、あたし誰にも言いません」のあらすじ
主人公は生まれてこのかた、特別いいことがひとつもない女子高の教師、清野正広。
特別イケメンでもなく、かと言って非モテでもないごく普通の清野だが、学校ではそれなりにモテている。
女子生徒の中でも、やたらと絡んでくる結木理央(ぶりっ子)と、突然迫ってくる寄原(地味でおとなしい)に翻弄されつつ、いろんなことに頭を悩ませる清野。
「本当のことは、誰にも言えないの?」
それぞれのキャラクターが同じテーマを抱えて、物語が展開していく、考えさせられる作品です。
「先生、あたし誰にも言いません」のネタバレ
第1話で、ぶりっ子の結木と連絡先を交換し、届いたメッセージにニヤつく清野。
結木は清野の好みのタイプで、教師と生徒という関係でなければ…と清野は悔しがります。
「こんな可愛い子に好かれることなんか二度とないかもしれないのに」
「つーか、なんで大人が相手だとなんだよ」
「高校生なんて、いろいろやっちゃってるだろ」
と、自分が高校生の頃、生まれて初めて告白されたときのことを思い出します。
地味で目立たず、それほど可愛くもない女の子に告白され、友達は可愛い彼女がいるのにとうらやましく思ったこと。
彼女がいないことを友達からバカにされたこと。
好きでもないのに告白された女の子と付き合って、初体験を済ませたこと。
そんなことを思い出しながら、清野は眠ってしまいます。
すっかり暗くなったころ、進路指導で呼び出していた寄原が教室に現れます。
そこでいきなり寄原から「好きです…」とに迫られ、焦る清野。
教師の立場があるから、そのまま断るのかと思いきや…まるで夢の続きを見ているような感覚で、清野は寄原と関係を持ってしまいます。
その体験とともに、高校生の頃の記憶がよみがえります。
「こんなことしても情けなくて誰にも言えないし」
「おれはただ可愛い彼女が欲しかっただけなのに」
「自分のプライドをほんの少し満たすために、好きでもない女の子と…」
その女の子の記憶と寄原との関係が重なり、我に返ったときには時すでに遅し。
全部終わってしまった後でした。
ヤバいことをしてしまったと焦る清野は、寄原を自宅まで車で送り届けます。
車の中で、さっきのことは誰にも言わないでと寄原にお願いする清野。
しかし、寄原から返ってきたのは
「…誰にも言いません。先生があたしとつきあってくれたら」
という言葉。
バレたら社会的に抹殺されてしまう清野には、断る選択肢はありません。
こうして清野は再び、好きでもない女の子と関係を持つことになってしまうのでした…
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「先生、あたし誰にも言いません」の感想
可愛い絵柄で、ちょっとドキドキする感じの作品なのかと思って読んだらビックリ!

登場人物の心理描写とかセリフが、ひとつひとつめちゃくちゃ刺さりまくり…
ストーリーは主人公の清野の目線で展開するんですが、彼の心の中がもう何かめちゃくちゃリアルなんですよね。
「地味で目立たない子、苦手…」とか、寄原と付き合う話になったときも「全然好みのタイプじゃない」とか(笑)。
心の声だからもちろん当人には届かないんですが、女子目線で見ると結構キツい発言が続きます。

本音はそうなんだろうと思いつつも、嫌だー! 聞きたくない! ってついつい思っちゃう感じです
清野も、寄原も、結木も、それぞれに本音を抱えているけれど、本当のことなんて言えない…とか、本当のことは言わないのがルールとか、本当のことなんて言っちゃいけないとか、そんな気持ちで本音を抱えながら、表面をひたすらに取り繕って生きています。
確かに恋愛的な話もあって、ドキドキするようなシーンもあって、そういうストーリーとして読めなくはないんですが…
それ以上に「本当のことって誰にも言えないの?」というテーマがドカーン! ドカーン! と押し寄せてくるのでそっちに気持ちが向いてしまいます(笑)。
ヘビーな話は好きじゃない、という方には向かない作品ですが、いかにもなお決まりのストーリーに飽きて、心に何かを残すようなマンガを読んでみたい、という方にはピッタリかも。
最後に、グサッと心に突き刺さったセリフをひとつご紹介します。
「大人はうしろめたいから正しいことを言うんだし」
「自分がかわいそうになりたくないから、愛があるってことにする、とか?」
「そういうルールってあるじゃない?」
「本当のことは言っちゃいけないっていうルール」
「本当のことなんか、みんな知りたくないんだよね」
「とりあえず安心できればいいっていうか」

そんな大人に、わたしはなっていないだろうか…キャー!!!
まとめ
「先生、あたし誰にも言いません」は単行本1巻が2019年1月14日に発売!
教師と生徒の恋愛(?)模様にドキドキするシーン連発!
読んだ後に思わず自分を振り返ってしまう、何だか心に残る作品
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